オープンイノベーションとは

オープンイノベーションとは、自社の枠を超え、他企業・大学・行政・スタートアップ・個人などと連携し、外部の知識や技術、アイデアを積極的に活用して新たな価値を創出する革新的な手法です。従来の閉鎖的な研究開発から脱却し、異分野との協働を通じて開発スピードを高め、新市場や新サービスを生み出すことを目的としています。

閉鎖的構造な日本の解体業界の現状

日本の解体業界は、建設業の中でも特に閉鎖的な産業構造を持つ分野とされています。
従来は独自の人脈や経験に依存し、外部との連携が少ない「クローズドイノベーション」が主流でした。
そのため、技術や知識が個人や企業内にとどまり、共有や発展が進まず、
結果として新技術の導入や安全管理体制の向上が遅れるという課題を抱えています。

不透明な構造が生む課題

解体業界は工事費用の算出や見積もり内容、廃棄物処理の流れが分かりにくく、一般消費者には不透明な印象を与えがちです。さらに複雑な下請構造により情報共有が不足し、現場ごとに品質や安全面の差が生じています。こうした構造的な不透明さが、業界全体の信頼性向上や健全な発展を妨げる大きな要因となっています。

オープンイノベーションによる新たな価値創出

解体業界が抱える課題を解決する鍵は「オープンイノベーション」にあります。自社の枠を超え、他企業や行政と連携し、技術・設備・ノウハウを共有することで新たな価値を生み出す仕組みです。建設会社との共同プロジェクトによる効率化や、行政との情報共有による空き家問題の解決など、オープンな取り組みが業界の変革を促します。

「競争」ではなく「共創」へ

最新の重機や安全な工法など、新技術を活用する企業と連携することで、従来は不可能だった精度と安全性を実現できます。さらに、情報や技術を共有することで、若手人材の育成や現場の安全教育も効率的に行えるようになります。
閉鎖的な環境で個人技に頼っていた従来型の体制から脱却し、チームや地域全体で支え合う新しい仕組みが求められています。

これからの解体業は、「壊す」ことを目的とする産業から、「次につなげる」産業へと進化しなければなりません。オープンイノベーションを通じて技術・知識・人材を共有し、業界全体の透明性と信頼性を高めることで、地域社会から選ばれる解体業界を築くことができます。
その第一歩は、“自社の枠を超えて協力する勇気”を持つことです。これこそが、解体業を成長産業へ導く最大の鍵となります。

私たち株式会社BLASTは、「競争」ではなく「共創」に重きを置き、社会全体の持続的な成長を目指してまいります。

社外取締役 谷池 一真 コメント

私たちは「解体業のイメージを変える」ことを目指しています。解体は騒音や危険の印象がありますが、実際は高い技術と安全管理が求められる専門職です。環境配慮やリサイクル、アスベスト対策など社会的責任が増す中、「壊す」から「創る」へと発想を転換し、透明性と信頼性を高め、次世代が誇りを持てる業界を築いていきます。

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